あの昇降機がつないでくれた時間

 

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我が家の階段には、昇降機が設置されています。
数年前まで、歩くことが難しくなっていた父や伯母が使っていたものです。

我が家はリビングが二階にあるため、
この昇降機は、家族が集まる時間を支えてくれる存在でもありました。

月に一度、施設で生活していた伯母をお迎えして、
両親や親戚が集まり、食事を囲む時間がありました。

伯母は外泊届を出して我が家に泊まり、
にぎやかで、あたたかくて、
今思い返しても本当に楽しいひとときでした。

本当は、私がもっと伯母のそばで、
日々の面倒を見たいという気持ちがありました。

けれど周りからは、
「そこまで頑張らなくてもいいよ」
「子どもたちも大事な時期でしょう」と言われ、
自分が頑張りすぎることで、
周りの親戚にも負担を感じさせてしまうのではないか…
そんな思いもあり、気持ちにブレーキをかけていたことを思い出します。

それでも、私が介護の資格を取ったのは、
両親や親戚の力になりたいという
そんな気持ちがずっとあったからでした。

 

私は、成長してきた子どもたちに、
あと何を伝えられるだろう、そんなことをよく考えていました。

お年寄りや、体の不自由な方に、
そっと気にかけることができる人。
自然に声をかけられる人。

そんなふうに、やさしさを持って人と関われる人になってほしい。
私に伝えられることは、そういうことではないか。

もし伯母たちと一緒に暮らすことができたら、
子どもたちは、日々の関わりの中で、
今よりもさらに豊かな心を育んでくれるのではないか…
そんな思いを浮かべていました。

けれどきっとそれは、
子どもたちのためだけではなく、
私自身が、大切な伯母たちと一緒に暮らしたいと願っていた、
その気持ちが大きかったのだと思います。

あの頃の時間や想いは、
かたちを変えながら、
今も私の中に静かに残っています。

そしてこれからも、そんな想いを、
日々の中でそっと届けていけたらと思っています。

 

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酒井 のり子
酒井 のり子
あなたが、あなたらしくいられるように、そのお手伝いができたら、とても嬉しく思います。

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