傾聴トレーニング
先日、久しぶりに一日傾聴トレーニング(傾聴道場)に参加しました。
これまで何度も受けてきたトレーニングですが、今回はこれまでとは全く違う体験になりました。
対面で行う傾聴トレーニングでは、主訴や見立て、今後の方針について
先生方から丁寧なフィードバックをいただきます。
カウンセラー役のときには、視覚、聴覚、体感覚を使いながら
クライエントの方の世界にどっぷり浸っていきます。
クライエント役として話をすると
心が徐々に整理されていき、ただ受け止めてもらえているという安心感が
胸の奥にじんわりと広がっていきます。
今回、クライエント役を行っているとき、感情があふれだし、自然と涙が流れてきました。
自分の気持ちに蓋をして、思考だけで整理しようとしていたことに、気づかされました。
セッション後の振り返りで、カウンセラー役の方から
「誰に承認されたら納得できるのだろう…」
と、ゆっくり考えるように、言葉をいただきました。
先生からは
「しっかり自分の辛い気持ちと向き合ってみてくださいね」
「どこまでも…子どものためと考えるのですね…」
と、静かに噛みしめるように、言葉をいただきました。
その言葉たちが、電車に揺られながらも頭から離れず
自分の問題に向き合い、落ち込み、涙が渇ききらないままでいました。
承認してほしかったのは、他の誰でもなく 私自身だとふと感じました。
私自身に納得できれば、後戻りせずに前に進める。
ようやく気持ちが落ち着いていきました。
実は、その日の夜、職場の送別会がありました。
トレーニングが終わった直後は、参加するつもりでしたが
「今日は、このまま自分と向き合う時間にしよう」と思い、人生初のドタキャンをしました。
自分の気持ちを最優先にし、自分自身を一番に大切にする選択をしました。
意識しなければ、人はなかなか自分の問題に気づけないのかもしれません。
もし今、理由のわからない生きづらさや、心のどこかでモヤモヤしていると感じるのなら
カウンセリングを「自分と向き合う時間」として使ってみてください。
思いもよらない深い傷に気づいたり、
ずっと抱えていたけれど、言葉にできなかった想いに出会えるかもしれません。
私はいただいた学びを胸に
これから出会う方々の気持ちに、少しでも静かに寄り添えるカウンセラーでありたいと思いました。
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