人生というメタファに、今の私のリズムを

心理の考え方の一つに、人生を「メタファ(隠喩)」として捉える見方があります。
メタファとは、「人生は〇〇である」「人生は〇〇のように感じられる」といったように
自分の人生を何かに重ねて理解する、心の中のイメージのことです。

私たちは無意識のうちに
自分の人生を何らかのメタファを通して生きています。
そのメタファは、物事の受け止め方や感じ方だけでなく
どれくらい力を入れて生きるかといった、心身のあり方にも静かに影響しています。

メタファに正解や不正解はありません。
それは、その人がこれまでの人生を生き抜くために
自然と身につけてきた、大切な心の感覚だからです。

これまでの私にとっての人生のメタファは
部活動のようなものでした。

一生懸命、汗をかいて
必死に努力して
筋トレをして、走り込んで
がむしゃらに前へ進む。

このメタファは、確かに私を支えてくれました。
耐え抜く力を与えてくれ
簡単には諦めない心を育ててくれたと思います。

ただ、いつの頃からか
その人生のメタファに、必死さや力の入りすぎを感じるようになりました。

歯を食いしばり
常に気を張っているような感覚。
このままずっと走り続けなくてもいいのかもしれない。
そんな思いが、少しずつ浮かんできました。

心理を学びながら、ふと気づいたのです。

となりで、息子が刻むリズムの音。
音楽に合わせて、軽やかにリズムに乗り、踊る娘。

その風景は、とても自然で彩りがあり
「今この瞬間」を全身で味わっているような日常でした。

もしかしたら私は
必死に前だけを見て走り続ける人生のメタファから
音やリズムを感じながら進んでいくメタファへと
変わってもいいのではないか。

音に乗って
軽やかにリズムを感じ
好きな歌でも口ずさみながら。
明るく、笑顔で
目指す方向へ進んでいく。

それが、今の私にしっくりくる
新しい人生のメタファなのだと感じました。

心理の学びを続ける中で
人生のメタファは、変えてもいいものなのだと知りました。

それは、これまでの生き方を否定することではありません。
ここまで頑張ってきた自分をねぎらいながら
今の自分に合ったメタファを選び直していくこと。

もし今、少し生きづらさを感じているなら
ご自身にそっと問いかけてみてはどうでしょう。

今の人生は、どんなメタファで表せるだろうか。
その問いが
心を少し緩めるきっかけになるかもしれません。

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酒井 のり子
酒井 のり子
あなたが、あなたらしくいられるように、そのお手伝いができたら、とても嬉しく思います。

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